パートナーがうつを理解しない時

2018年12月22日

うつはシンプルではありません。風邪や骨折のようにはいかないのです。キスや「愛してる」という言葉でも治りません。この病気は非情でかなり消耗的で、人を異常に不安にさせます。いらだたせ、怒らせ、孤独を好むようになります。それらすべてが周りの人にとっても辛い状況を生み出します。そしてパートナーが自分のうつを理解していない場合、うつはより深刻になります。

医療現場で聞かれる多くの話から、時には気づかれることのない現実が見えてきます。うつは苦しんでいる人のパートナーや他の家族にも直接的な影響があります。さて、難しいのはこの病気の存在を受け入れることではありません。このようなタイプの病気を理解して、効果的な対処ができないことが問題なのです。

「実際に血の出る傷よりも、もっと深くて痛みを伴う、体にはあらわれない傷がある。」

-ローレル・K・ハミルトン-

パートナーに抱くは、この状況では十分ではありません。意思もあまり役立ちません。多くの場合、感情レベルで私たちが準備できていない現実に直面することになります。例えば、パートナーが自分と一緒にいるより1人でいることを好むということに気づいた時です。肉体的なコンタクトを避けて、毎日のルーティーンや挑戦に対する興味を失ってしまうかもしれません。自分のことですらないがしろにしてしまう、燃え尽きた影のように感じられることもあるでしょう。

人が精神的な病気の囚人になってしまう時、人生は秩序、意味、論理を失います。パートナーが自分のうつを理解できず、プレッシャーをかけたり非難することなしに一緒に歩んでいくことができないのであれば、回復の道のりはより困難になります。

傘

パートナーがうつを理解できない時

うつは、家の中にいるゾウのような状態です。周りのすべてを破壊します。すべてを飲み込んでしまうブラックホールのごとくです。うつは本人を巻き込んで、現実が無に変わる不思議な次元へ連れ行ってしまいます。精神が自分の最大の敵になってしまっているこのプロセスを理解できる準備ができている人はあまりいません。

さらに、この病気が患者本人にとって辛いなら、パートナーにとっても辛いはずです。はじめに感じるのは、困惑です。うつを患った方のパートナーは、あらゆる意味で「不在」の状態になります。これは、うつの症状が幸せな交際関係と相反するものばかりだからです。感情的な欲求も、性的な欲求も、興味も、希望もありません。

うつを理解しないパートナーはみな、同じような感情を抱きます。罪悪感です。愛する人の病気で自分を責めることは、よく見られますが間違っています。

ほとんどのケースで、このような病気にははっきりした原因はありません。しかし、この後悔の念が、病気に苦しむパートナーを手助けすることをより困難にさせます。

うつに苦しむ人のパートナーは2つの間違いを犯しがちです。まずは、相手の病気で自分を責めること。2つ目は、パートナーの症状を個人的に受け取ることです。うつのパートナーが散歩に行くよりも一日中寝ることを好んだとしても、パートナーのことをもう愛していないというわけではありません。彼らは起き上がることができなくて、苦悩が重くのしかかっていて、精神に力を乗っ取られてしまったというだけの話です。うつのパートナーが自分の必要性、アドバイス、優しい言葉に反応しないからと言って、 いらだってはいけません。

男性
うつに苦しむパートナーをどのように助ければよいか

うつに苦しむパートナーを助けるのに役立つ鍵を紹介する前に、1つの側面に注目してみましょう。パートナーがうつを理解してくれなかったり、そのことで自分を責めたりしたら、それは何かがおかしい証拠です。どんな恋人関係も、うつを含む障害を乗り越えるために成熟しなくてはいけません。

意味のある健全な恋愛の絆は、どんな問題にも対処できます。うつを抱えたパートナーは他人を愛する力を失ったわけではないとわかります。こういった人が失っているのは、自分を愛する能力です。今こそうつ患者はパートナーを必要としているのです。これを理解できなかったら、深刻な影響を及ぼします。

パートナーがうつを理解してくれなかったら、そのための方法を与えてあげましょう。しかし、相手に理解するつもりがなくて、脅威、不快感を感じたら、大きな決断を下さなくてはいけません。

 

しかし、より親密に慎重に事を進めていけるように次の方法を心に留めておくことが重要です。

  • うつを知る。パートナーの介入と回復プロセスのための重要な鍵です。カウンセリングに付き添って、うつに関して専門家が話すことを聞くのはかなりの助けになります。
  • 強制しない、プレッシャーをかけない、目標に集中しない。うつには時間が必要で、良いことも悪いこともあり、プレッシャーや最後通告を突きつけたりはしてはいけません。うつの人は、自分の回復だけを考えれば良いのです。要求を押し付けずに、患者のペースを尊重しましょう。
  • 付き添いつつもスペースを尊重。パートナーが一歩引いて、一緒に散歩に行かなくても混乱しないでください。ベッドにいることにしたら、怒鳴ったりしないでください。必要な時はそばにいることを伝えましょう。難しいかもしれませんが、非難してはいけません。黙って支援できるような親密な存在でいてください。
  • それぞれが自分の役割があることを理解する。うつの人はその回復に集中しなくてはいけません。支える側は、自分の生活、仕事、感情のバランスを整えるその他のことををおざなりにしてはいけません。誰もが役割を持っています。うつを抱えたパートナーのために最高の自分でいられるように、自分の幸福も考慮しなくてはいけません。
悩む

うつは誰にとっても辛いものです。パートナーが理解してくれなくて、回復を手助けしたいというそぶりを見せないなら、2人にとって最良な決断を下すべきです。簡単ではありません。しかし、目標が回復であるなら、難しい害のある交際関係を終わらせるべきです。

助けてくれようとするパートナーをはねのけてもいけません。認めたくないかもしれませんが、何を必要としているかはっきり相手に伝えましょう。結局、親密なパートナーがいることは大きな力となります。これと心の知能を自分の味方にして、ブラックホールから抜け出しましょう。