ポール・エクマンと嘘:嘘を見破る方法

26 3月, 2020
嘘を見破ることはできるでしょうか?ここでは、ポール・エクマンの考えを見ていきましょう。

感情の世界は非常に面白い世界で、多くの科学者が様々な視点から研究しています。心理学の分野も例外ではありません。例えば、ポール・エクマンと嘘は切っても切れないもので、彼はこれについて多くの著書を書いています

この記事では、ポール・エクマンによる嘘を見破る方法を学びます。まずは、このユニークな人物について知ることから始めましょう。

ポール・エクマン

ポール・エクマンと嘘

ポール・エクマンは非常に重要な心理学者の一人です。アメリカ心理学会(APA)は、この分野への彼の貢献を讃えています。中でも有名なのは、感情と微表情の研究です。

さらに、エクマンは科学的研究で複数の賞を受賞しています。一例をあげると、科学の理解を促したことを讃えたユーレカ賞、ウィリアム・ジェームズ・フェロー賞などがあります。また、BBCのドキュメンタリー制作に関わり、ドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』のインスピレーションとなった人物でもあります

1934年2月15日、ポール・エクマンはアメリカで誕生しました。後に、20世紀で最も影響力のある心理学者の一人になります。また、カリフォルニア大学の心理学教授、アメリカ国防総省やFBIの顧問も務めました。

エクマンは、『The Nature of Emotion: Fundamental Questions(感情の性質:基本的な疑問)』など人気の高い科学本を出版しています。また、普及活動のため新聞や雑誌でも記事を書いています。今でも彼の嘘に関する研究は続いています。

 

嘘とは?

メリアム=ウェブスター辞典によると、嘘をつくこととは「本当ではないあるいは無効の物事を、誰かに本当あるいは有効だと思わせる行為」とされています。

これについて知るにはまず、エクマンの6つの基本的感情、恐怖、怒り、嫌悪、幸せ、驚き、悲しみを理解する必要があります。

それぞれの感情が非言語と結びついており、顔に表れます。話すことを好む人も感情は非言語に表れます。騙されたと感じた時、あるいは人を騙す時も例外ではありません。人はどちらも平等に表現するのです。

 

ポール・エクマンの嘘を見破る方法

人は興奮している時、表情をうまくごまかせないとポール・エクマンは言います。ですので、顔の動きが重要なカギになります。

表情を解析することで嘘を見破ることは可能になります。体の他の部位を見ることもできますが、エクマンによると最も顕著なのが表情なのです。

顔に出る嘘の指標となるのがこちらです。

  • 顔に2つのメッセージが表れることがあります。嘘をついている人が表現したいものと隠したいものの2つです。
  • 真の表現は自発的に表れるものではありません。そのため、方法を知っていれば嘘を見破りやすくなります
  • 眼球の周りの筋肉により、目の表情が変わります。この筋肉はまぶたの形、虹彩の見え方、強膜の量を調整します。これに伴い、目を見た時の全体的な印象が変わります。
  • 視線の方向。罪悪感や恥を抱くと、遠くを見る傾向があります。
  • 特定の感情を感じると瞬きの回数が増減します。
  • 嘘を見破るには、表情を保つ時間が重要です。同じ表情が10秒以上続く時、その人は誠実ではない可能性があります

その他の方法

作り笑顔、同調、瞳孔拡張、表情筋の動き、紅潮などは、嘘を見破るための参考になります。

また、言葉や声のトーン、体のポジションでも嘘を見破ることができます。人を騙そうとしている人は言葉を選ぼうとし、自分のミッションの遂行に力を入れます。しかし、彼らには模倣など他の部分が視野に入っていません。

声のトーン、間、言葉の間違いから、相手が自分を騙そうとしているかが分かります。言葉を通して伝えようとするメッセージにそぐわない要素に注意しましょう

相手が何かを伝えようとしているのに、どこか違和感を感じたことはありませんか? 何かあるのではないかと思いますよね。違和感を感じるのは、非言語的行動分析の大部分が無意識に行われているためです。

騙すことは、嘘をつくことと関係します。これを定義するため、エクマンは著書『Telling Lies: Clues to Deceit in the Marketplace, Politics, and Marriage(嘘をつくこと:市場、政治、婚姻の中にある嘘のカギ)』の中で、嘘をつく人と嘘をつかれた側の両者について考えるべきだと主張しています。

受け手が騙されることを望んでいない時、嘘が生じます。また、嘘をつく人は、嘘をつく意図を事前に伝えることはありません。

ポール・エクマン

 

嘘を見破るテクノロジー

ポリグラフは嘘を探知する道具で、「うそ発見器」とも呼ばれます。取り調べなどで使われる、体の反応を記録する道具です。多くの国の検察官がこれを使っていますが、実はこのようなテクノロジーが、人がウソをついている、または本当のことを言っていないということを判断するための方法として有効であることを支持する信用性の高い研究はありません。

まとめると、感情は行動を分析するために有効な資料になります。感情は、様々な方法で表出し、あるいは隠されます。その中でも非言語は非常に重要で、ポール・エクマンと嘘の業績の成果でもあります。これは彼の本当にすばらしいレガシーなのです!

Ekman, P. (2005).Cómo detectar mentiras: Una guía para utilizar en el trabajo, la política y la familia.  Grupo planeta

Espinosa Torres, M.P. y Moreno Luce, M.S. La influencia de las emociones en las expresiones faciales según Paul Ekman.