PERMAモデル、幸福を手にするための科学的理論

ある5つの事柄を考慮することによって、ウェルビーイングや幸福の度合いを高めるというのは可能だと思いますか?それこそがPERMAモデルの全てです。本日の記事ではこのモデルについてお話ししていきますので、ぜひ実践してみてください。
PERMAモデル、幸福を手にするための科学的理論

最後の更新: 25 12月, 2020

感情を抱くことは、それがポジティブなものであれネガティブなものであれ、幸福という最終結果を得るにあたって重要です。しかしながら、満足感を向上させるための方法もあるということも知っておくべきでしょう。例えば、マーティン・セリグマンによるPERMAモデルがそのうちの一つです。

さらに、ウェルビーイングの度合いはPERMAモデルの5つの要素の質と量を向上させることで、シンプルかつ抜本的に変化させることが可能です。そう言うと驚異的なことのように聞こえますが、セリグマン本人はまさにこの目的のためにPERMAモデルというものを作り出したのです。この記事を読み進めて、このモデルがどんなものなのか、そしてこれを実践してよりハッピーになるためにはどうすればいいのかを学んでいきましょう。

“本当の幸せは、自分自身のためにバーを上げるところから生まれます。他者と比べて自分自身を格付けすることからではありません”

-マーティン・E・P・セリグマン-

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PERMAモデルとは?

一部の人からポジティブ心理学の父と見なされているマーティン・セリグマンがこのモデルを作り出しました。PERMAモデルは「幸せの理論」とも呼ばれています。これは、人が今より幸せになるために自由に選択するものが何なのかを説明するものです。

このモデルは、幸福のための3つの道から成る人生モデルの延長だと思われます。セリグマンはその3つの道が幸せにたどり着くための道の始まりだと考えたのです。事実、この3つはPERMAモデルの各要素とも非常に似ています。

  • まず、喜びに満ちた人生とは現在、過去、および未来のポジティブな感情を増大させようとするものです。
  • 良い人生とは、「フロー」の状態に達するために自身の潜在能力を働かせられるかどうかにかかっています。
  • 有意義な人生は、個人的目標を超えて目標がさらに大きなものへと成長していくことで獲得できます。

PERMAは、この理論の土台を形作る5つの要素の頭文字を並べたものです。ここからは、これについてもっと詳しく見ていきましょう。これらの要素一つ一つに働きかけ、発達させることで楽観性やモチベーション、そして満足度を高められるということを覚えておいてください。ただし、これらの要素は以下の条件を満たしていなければなりません。

  • ウェルビーイングに寄与していなければならない。
  • 個人のウェルビーイングを促進するものであり、その他の変数を獲得するための手法ではない。
  • 最後に、これらの要素は個別に測定・定義されねばならず、このモデル内の他の要素と混同してはならない。

セリグマンの言葉通り、これらの要素は全てが同レベルで働いているべきというわけではありませんし、各要素を発達させることを義務のように感じる必要はありません。自分が特に共鳴できる部分をもっと徹底的に鍛えるべきなのです。このモデルは単に幸福な人々がしていることを説明しているだけだ、とセリグマンは説明しています。つまり、幸福のための規則というわけではないのです。

P- Positive Emotions(ポジティブな感情)

このパートはネガティブな感情をカモフラージュするのではなく、ポジティブな感情を増大させることで成り立っています。それが、ネガティブな感情を克服するためのツールとなるのです。

ポジティブな感情により、人は人生への満足感を得ることができ、そのおかげで苦難に見舞われてもポジティブなままで居続けることができるようになります。例えば愛や静穏、満腹感、喜びなどがこれらの感情の例です。

E- Engagement(エンゲージメント、何かに積極的に関わること)

これは自分自身との間に、そして自らの持つパワーや強さとの間に結ばねばならない協定のようなものです。これにより調和を保ち、「フロー」の状態、あるいは最大限に活性化した状態に入ることを目指します。

このフローの状態、あるいは流れ行くような感覚というのは普通、何らかの活動に参加している時、言い換えると、本心からその活動に集中している時や時間の中に釘付けにされたような感覚を感じている時に得ることのできる感覚です。お分かりいただける通り、自分をフロー状態に誘えるような活動を見つけ出すことに真剣に取り組むのが大切です。

R- Relationships(良好な対人関係)

社会的な生き物である私たちにとって、人間関係は第一の、そして他に代わりのないウェルビーイングや満足感の源です。なぜなら、これがサポートや保護の根源を成しているからです。

満足を与えてくれる人間関係は適切な成長のために欠かせません。したがって、家族や友人、同僚などとの関係を大切にする必要があります。このRの要素には社会的な関係性の改善という意味合いも含まれていますので、社交スキルや社交ツールの改良も目指すべきでしょう。

M- Meaning and purpose(人生の意義と目的)

ここで重要なのは、個人的な目標を超えたところにある人生の意義のようなものを見つけることです。自分自身のことだけにとらわれていてはなりません。世界のために何ができるかを考えるべきなのです。

そうすることで目標や達成した物事がもっと超越的な背景を持つようになり、より大きな社会的価値と道徳観念がそこに付与されるようになるでしょう。

A- Accomplishment(成功と達成感)

これは、競争心を高めてくれる目標を設定することや、それらを達成するごとに自律性を向上させていくことに関するものです。

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PERMAモデルの実践

ポジティブな感情のモジュールを強化するために、あらゆる状況を想像してみる練習を行いましょう。

エンゲージメントに関しては、概して自分をフローの状態に入らせてくれるようなアクティビティをリスト化してみてください。その後、それらを都合に合わせて毎週、毎月、あるいは毎年行えるよう取り組みましょう。

そして、対人関係を改善するために行わねばならないのは自分の築いている関係性を評価してみることです。その量と質を分析することで、どの人との関係にもっと注意を払わねばならないのか、どの部分に働きかけが必要なのかに関する手がかりを得ることができます。

人生の意義を見つけるための方法としておすすめなのは、「私の生きる目的は何だろう?」「私は今どの位置にいるのだろう?」「この世界における私のあり方をより良いものにするにはどうすればいいのだろう?」といったシンプルな問いかけを毎日自分自身に投げかけるという方法です。これに答えることで、有意義な活動に参加したいという意欲が目覚めるでしょう。

PERMAモデルについての最終考察

自分が成し遂げた物事を認識しておくことは、たとえそれがどんなに小さいものだったとしても、達成感とモチベーションを得るための方法として非常に有効です。さらに、こうすることで目標を設定し続けてそれらの達成に向けて努力する意欲が湧いてきます。

ご覧の通り、PERMAモデルは簡単に従うことのできる、得られるメリットの多いモデルです。これらすべてを実行に移し、その恩恵を受けられるかどうかはあなたにかかっています。自分自身への働きかけを忘れないでください。やってみるだけの価値はありますよ!

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