露出症:性的倒錯の原因

露出症:性的倒錯の原因

最後の更新: 22 4月, 2019

アメリカ精神医学会の精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)には、 8つの典型的な性的倒錯と7つの未分類の性的倒錯があります。最も一般的な性的倒錯は、 フェティシズム、露出症、窃視症、小児性愛、マゾヒズムなどです。

しかし、これらひとつ、あるいは複数のカテゴリーに行きつくような傾向や関心を持っていることは、それ自体では、臨床的な症候群とは言えません。つまり、普通ではない性的対象、感覚、行いに対する欲求や性的空想を持つことが問題なのではありません。性的倒錯が機能障害や感情的な対立を引き起こした時に、障害になります。

露出症とは?

露出症は、性的興奮を得るために、自身の性器を他人に見せることです。この行いは、快楽の感覚が他人に性器を見せることで得られるため、性行為の派生と言えます。この「他人」とは、女性または子どもです。

さらに、露出狂がその後他人と性的な活動を持とうとすることは、ほぼありません。レイプを行ったり、精神的疾患に発展することがあまりないということです。

一方、露出を行う人は、性的な接触を求める代わりに、これを抑制しようとします。さらに、脳内でその状況を思い浮かべることで、自慰行為の感覚に似た、性的な興奮を得ます。

ここで、展示(exhibition)と露出症(exhibitionism)の違いを明確にしておきます。犯罪学・医学に限られている「露出症」とは異なり、「展示」の概念は性的なふるまいを示唆していません。これは、純粋に「公に物を見せる」という意味しかありません(Ripolles, 1982)。

露出する男性


「露出」を楽しむ人がいるのはなぜか?

露出症の傾向は、大抵思春期から始まります。さらに、多くの露出狂は既婚男性です。しかし、この結婚生活は対立の多い関係です。性犯罪で逮捕される男性のおよそ30%は、露出狂です。このようなタイプの行為を続け、30~50%の人は複数回逮捕されています。

露出狂の原因は、不適切な学びにあります。この性的倒錯では、不適切な刺激が強い性的活性と結びついており、それが別の場合における刺激を性的に条件づけてしまいます。これらの状況は、特に思春期に起こります(Muse, Frigola, 2003)。

後に、空想と自慰行為を通じた条件付けが、これらの性的反応を強化します。また、人を露出症に駆り立てるような要因も存在します。性的な関係を確立することが困難であったり、自尊心が低かったりする場合です。

様々な原因の中でも、女性と関係を築くことがうまくできない露出狂は、臆病な人である傾向があります。感情的な危機を感じている時、通常レベルの社会文化的知能を見せているにもかかわらず、このような欲望や行為が露出狂に起こります。

驚く女性

彼らの目的は、被害者を驚かせて、恐怖、嫌悪、興味などの反応を引き起こさせることです。

露出したいという感覚は、自分の裸の体を鏡で見て、「誰かが今来たら、洋服を着ている時間がないな」と考えることです。

一般的な基準と強迫的要因

DSMによれば、露出狂の診断の基準は次の指針に従います。

  • 何も知らない見ず知らずの人に対して、自分の性器を晒すという、繰り返し起こるワクワクするような性的空想、性的衝動やふるまいが6か月以上続く。
  • 臨床的な不快感あるいは社会的・職業活動への著しい影響を引き起こす、空想、性的衝動や行為

この題目における研究はあまりたくさん行われれていませんが、露出狂は子ども時代の性的発達の特定の出来事を乗り越えることができていない状態だと考えられています。また、露出を行う人は、性的未発達に苦しんでいる、と言うこともできます。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、露出狂は劣等感、自己認知、人間関係障害に苦しんでいます。さらに、衝動的で反社会的な傾向にあります。

研究され認められていることの一つが、強い衝動的な欲求から露出狂は自分自身を他人にさらけ出すということです。また、自分を見ている人を驚かせ、衝撃や印象を与えたいという自分の欲求を意識しています。

この性的倒錯に苦しむ人は、自分自身では侵入的・不適切だと感じられる継続的な思考、衝動、イメージを持っています。これらのものによって、不安とかなりの不快感を得るようになります。こういった意味で、この感情的な不快感が、自分自身を公の場で他人にさらけ出し、この侵入的な思考を中和しようとする動機になります。

官能と露出狂は、若者が混同してしまうような2つの概念です。彼らにとっては、胸の写真よりも、反応する被害者の表情の方が何倍もよいのです。

露出する男性


露出狂の治療

露出狂の心理的治療は、快楽を他のより適切な性的空想に向けることです。露出狂の治療は、 認知行動療法に基づく精神療法的介入が主です。治療には、ホルモンや薬などを使用するものもあります。

認知行動的視点

認知行動的傾向によって、条件の典型と認知的構想の形成を通じて、性的倒錯の獲得および維持を説明できます(Muse, 1996)。

多くの性的倒錯は、思春期に現れ始めます。こういった意味で、自慰行為を行うこの時期に、性的刺激の条件付けが特に助長されるきっかけになっているという印象を受けるかもしれません。

性的に倒錯した行為を変える場合は、多様な介入が必要です。社会的な条件を通じて、すでに得た学びに介入するものです。さらに、個人の認知的構造の基本構造を変えなくてはいけません(Muse, Frigola, 2003)。

男性ホルモンは、性的な動機を維持することに関係してますが、幼いころにどのように学ぶかが性的な興味の方向に影響します。それゆえに、性的倒錯における科学的物質、つまり男性ホルモン治療は、精神治療の補助として利用されいます(Muse, Frigola, 2003)。

心理的治療は、この障害に苦しむ人を治療する唯一の方法です。このような欲求をなくすことは可能ではないように思われるかもしれませんが、セラピーによって欲望を機能的にすることが可能です。衝動的で破壊的な行為や、性的な欲求によって生まれる罪悪感に対処することが重要です。

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