サンタンドレウ氏との対談:幸せの鍵は内なる自分との対話

2019年8月29日
内なる自分との対話は最大の敵になりかねません。この記事では内なる自分との対話により人生を方向転換させ、幸せを手に入れる方法を見ていきます。

ラファエル・サンタンドレウ氏は、彼の最新著書 “It’s Not So Terrible” (和訳:そんなに悪くない)で内なる対話を通して自分を変え、自己療法を行うためのステップを教えてくれています。彼の本は細部まで考え抜かれ、オリジナリティ溢れる作品でもあり、認知心理学に基づいた役立つ戦略を示してくれます。

 

サンタンドレウ氏は、自分の不幸がどこからくるのか、そしてどのようにして思考が現実を形作るかを理解させてくれることに関して抜きんでた才能を持っています。

サンタンドレウ 対談 内なる自分との対話 幸せ

ラファエル・サンタンドレウ氏との対談

ラファエル・サンタンドレウ氏との対談では、たとえ最悪の事態であっても、自分に起きる出来事をどのように解釈するかということの重要性を深く掘り下げていきます。

短期間の戦略療法に特化した心理学者でもありセラピストでもあるラファエル・サンタンドレウ氏は、自分自身に疑問を投げかけ、人間としての可能性をどのように自分で制限してしまっているかを考えるように導きます。

彼の最新著書の中では、幸せと前向き思考は私たちの思考に基づいていると教えてくれます。

“It’s Not So Terrible” には、成長に役立つ独創的で革新的な教えが含まれています。内なる喜びを目覚めさせてくれるため、一読の価値がある本です。

“最も強く幸せな人は、洗練された賢く意識的な内的対話を行っています。”

―ラファエル・サンタンドレウ

認知心理学:内的対話の修正に基づいているのですか?

そのとおりです。エピクテトスによると、“私たちは自分に降りかかった出来事に翻弄されるのではなく、そのことに対しての自分の考えに翻弄されるのです。”つまり、彼女に振られたから悲しいのではなく、「独りぼっちになってしまった!彼女なしでは幸せになれない!」と思うから悲しいのです。

事実、このような逆境にそれほど影響されるべきではないのですが、非常にネガティブな自分との内なる対話により不安やうつに陥るのです。

最も強く幸せな人は特別な対話を自分の中で行っているのですか?

そうですね。彼らは運命論者ではありません。もちろん人生の逆境に悩まされることもありますが、幸せを犠牲にしてまでそれに悩まされることを自分の中で許さないのです。

私の感情的強さの柱の一つは車いすの科学者スティーヴン・ホーキング博士でした。ホーキング博士は病気のため、まったく動けない状態でした。しかし、博士はご自分の病気を「些細なこと」と言ったのです。博士は自分や他人のために価値あることができる限り幸せになれると考えていました。これが、彼が最も重要な科学者の一人、そしてとても幸せな人になった理由です。

私たちもそのような考え方を持てるようになるのでしょうか?

ホーキング博士の個人的な哲学を応用すれば情緒的な変化が必ず起きます。些細なことに傷付くことがなくなり、人生を楽しむ心のゆとりができるでしょう。すべては自分との内なる対話と、人生に対しての自分の考え方です。

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この新しい人生の哲学を作り上げる信念とは何ですか?

基本原則の一つは、「幸せになるためには多くのものが必要だ」という信念と闘うことです。実際には毎日の水と食べものさえあればいいのです。

他のすべては不要です。たとえば、幸せになるのにパートナーや仕事は必要ではありません。文句を言うのをやめ、既にあるものに感謝をすればいいだけなのです。

幸せになるために健康は必要ですか?

そんなことはありません。年を重ねると最初に失うのは健康です。慢性的な病気があっても幸せになることは可能です。スティーヴン・ホーキング博士をたとえに考えてみてください。繰り返しになりますが、重要なのは自分自身に何と言い聞かせるかなのです。

愛する人を失うと、多くの人は落ち込みます。この悲しみは死に対する内なる対話から生まれたものです。私は死を良いもの、そして美しいものとさえ捉えています。なぜでしょうか。それは、自然なものはすべて「善」であり、死は自然の摂理だからです。

長生きでも短命でも関係ありません。大切なのは、人生を楽しむことです。愛する人が亡くなると人は悲しみます。しかし、世の中には愛する人に満ち溢れているのです。皆、あなたの兄弟なのです。もはや姿を消してしまったあなたの愛した人のように、皆を愛するのです。

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認知心理学には、逆境に“正しく”直面する方法はあるのでしょうか?

あります。たとえば、私の著書には、たとえ何が起きてもわたしたちは幸せになれるという哲学的な原則が集められています。「私を不幸にできるものなど、何もない!」と断言させる議論をたくさん見つけることができるでしょう。

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実際、あなたが先ほど仰った哲学者のエピクテトスは奴隷でしたね。

そのとおりです。彼は奴隷としてこの世に生まれたのです!彼の両親は奴隷であり、彼は生まれた後に売られてしまいました。主人のエパフロディトゥスは、エピクテトスをローマに連れて行きました。このようなことにも関わらずエピクテトスは幸せでした。「自分や他人のために行うべき貴重なことはあるけれども、私は幸せになる」と自分に言い聞かせていたのです。

正にスティーヴン・ホーキング博士のようですね。お分かりでしょうか。幸せになる鍵は自分との内なる対話なのです。この対話をコントロールすることで幸せになれるのです。

それは毎日行うことですか?

そうですね。認知心理学では何か悪いことが起きたとき、毎日自分に言い聞かせることを修正するように促します。

たとえば渋滞にはまってしまったとします。「最悪!なんでこんなことになるの!」と言ってはいけません。代わりに、「渋滞にはまってもいいじゃない。待っている間に歌を歌ったり、母親に電話をしたり、たくさん良いことができる。」と自分に言い聞かせましょう。

大小を問わず、問題が起きたら自分との対話が必要になるということですか?

仰るとおりです。次に渋滞に巻き込まれたとき、穏やかでいられる自分に驚くことでしょう。別の例だと、誰かに嫌なことを言われたときです。その言葉を真に受けないように次のように言い聞かせるのです。「みんなに好かれる必要はない。誰かに侮辱されても関係ない。それは相手の問題であり、私の問題ではない。」

その内なる対話により穏やかな気持ちになるのには、どのくらいの時間がかかりますか?

懸命に取り組むと1ヵ月目から素晴らしい結果が見えるでしょう。3ヶ月もすれば気分は80%向上します。そして、1~2年後には100%良くなります。ただし、毎日続けることが大切です。

幸せを感じることで、新しい挑戦に挑み、人生の良いことに感謝できるようになります。