心理学的要素も描かれているSFドラマ作品7選

08 10月, 2020
今回の記事では、心理学的描写のあるSFドラマシリーズを7つご紹介していきます。ぜひ読み進めてみてください!

世界には興味深いSFドラマシリーズがたくさんありますが、今回は心理学的な立場からその中のいくつかを詳しく見ていきたいと思います。みなさんがSFというジャンルのファンだとしてもそうでなかったとしても、きっと面白いと思えるものを集めてみました。

SFあるいはファンタジーと言えば、信じられないような世界観やディストピア的な近未来、そして非現実的なストーリーなどが思い浮かびますよね。しかし、多くのテレビドラマや映画の脚本家達は数年前にこれらのトピックを放棄し、別の問題に目を向けるようになりました。その新たなテーマとは例えば、宇宙において人間が担う役割や人類の将来への疑問、危機的状況の中でどう行動すべきかという問題、また、他の生物や自然によって生み出された環境に応じて人間性はどう変化していくのかという疑問などです。

心理学的描写のあるサイエンスフィクション(SF)

ここからは、いくつかのSFドラマシリーズやファンタジーもののドラマについてお話ししていきましょう。どれも、製作陣の想像力の凄さを思い知れるような作品です。

『GALACTICA/ギャラクティカ』

多くの人々からは過小評価されていますが、この現代バージョンは21世紀に撮影されたリブート版で、単なる宇宙船やアクション、ミステリー以上の内容を誇るドラマの好例です。

優れた宇宙オペラとでも呼ぶべきこのドラマは、植民地から逃れ、地球という故郷への帰還を目指す人々をシーズンを通して描いたものです。その道中、登場人物達は政治や人間関係、パラノイア、人間ドラマと対峙することになり、人間性や運命、テクノロジー、科学などが強力に反映された世界と向き合っていきます。

『フューチュラマ』、SFシリーズの最高傑作の一つ

マット・グレイニングによって製作されたこのアニメーションコメディは、20世紀に暮らすピザ配達員が遠い未来へと飛ばされてしまい、そこで人類がどう進化したのかを目の当たりにするという内容です。

もちろん、アニメの中では大量の気軽なユーモアが登場します。しかしそれだけでなく、人間という生き物や人類が選んだ道筋、そして何年歳月が流れようと変わることのない馬鹿げた振る舞いなどについて深く考えさせるような要素も、皮肉と自信たっぷりに描かれているのです。

『オルタード・カーボン』

まずお伝えしておきたいのは、このネットフリックス作品はそのサイバーパンク的な美しい世界観と過剰な暴力描写ゆえ、SFファンでない人々にとっては「観る人を選ぶ」タイプのドラマだということです。しかしこの二点を乗り越えることができれば、とても興味深い考え方を示してくれるドラマです。

暴力シーンや流血シーンに慣れてしまえば、私たちが向かおうとしている混沌とした不平等な世界やあらゆることの意義について、そして不死身でいることと死すべき運命についての思慮深さを感じ取ることができるでしょう。

『ストレンジャー・シングス』

もう一つの非常に面白いネットフリックス作品が、『ストレンジャー・シングス』です。若々しいキャスト達から醸し出される青春的イメージに反して、このドラマには不安や願望などに関する興味深い心理学的側面がよく練りこまれています。

この作品で描かれるあらゆる要素の中でも、友情の価値という点が特に重視されていることに疑いの余地はありません。このSFドラマシリーズでは、友情が非常に重要なカギとなっています。しかしその他にも、敬意や連帯、抜きん出た存在になるための人間の能力といった側面も見どころです。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』

このドラマで描かれる悲惨なディストピアは、マーガレット・アトウッドの小説が元になっています。その舞台は、生殖活動を唯一の目的とする経済的有力者たちが牛耳っている未来です。これは、この世界が深刻な繁殖力の問題に直面しているためです。

この優れた作品では、仲間からの同調圧力がいかに女性たちの人生を不可能なものにしてしまうかということが描かれています。さらに、独裁的で抑圧的な環境下において自由や市民運動が奪われてしまうことによる影響の分析もなされています。

『ゲーム・オブ・スローンズ』

近年で最も成功したSFシリーズが、中世という過去の時代にファンタジー要素を加えたこの作品です。こちらはジョージ・R・R・マーティンの原作を元にしています。

このシリーズはいくつかの家族間の物語を描きつつ、特に野心や裏切り、そして不公平な世界で正義を見つけ出すことの難しさなどに焦点を当てています。また、暴力の溢れる環境での統治の複雑さも扱われています。

“なぜ、一人が壁を築いたらその隣のヤツは反対側に何があるのかすぐに知りたがるような仕組みになっているのだ?”

-ティリオン・ラニスター、『ゲーム・オブ・スローンズ』

『高い城の男』

この作品は、『侍女の物語』と並んで今最も不穏な世界観の作品だと思います。このドラマで描かれるのは、第二次世界大戦でナチスドイツとその同盟国が勝利してしまったというディストピア的物語です。

フィリップ・K・ディックの原作に基づいたこのドラマは、終わることのない推測であふれています。ナチスドイツと大日本帝国に支配された世界とはどんなものになっていたのだろう?残された人類はそのような支配を受け入れていたのだろうか?といった疑問への答えを憶測するような内容なのです。

優れたSF作品は、今回ご紹介した以外にもたくさんあります。例えば、『FRINGE/フリンジ』『ウォッチメン』『ウィッチャー』なども素晴らしい作品です。どのドラマも、人生に欠かせないあらゆる側面について深く考えさせてくれるようなものばかりです。皆さんもぜひお楽しみください!