ストレス発疹:肌は感情に反応する?

顔や首、胸やお腹に赤い発疹ができたことはありませんか?ストレスは皮膚と関係しています。そのため、このような嫌な発疹は珍しいものではありません。なぜこのようなことが起こるかご存知ですか?今回の記事では、ストレス発疹についてお話します。
ストレス発疹:肌は感情に反応する?

最後の更新: 04 2月, 2021

ストレスにより発疹、シミ、じんましんなどができることはあるのでしょうか?精神的に非常に厳しい状態になると、それが体に表れることは珍しいことではないのです。この関係は皮膚科医にはとてもよく知られていることです。実は、大人にも子どもにもどんどん増えている現象なのです。今回の記事で、ストレス発疹について学びましょう。

肌とストレスの複雑な関係は、長年にわたり研究が行われています。「脳と皮膚」の関係の理解を深めるに、心理学、内分泌学、神経生物学、皮膚学が融合しました。

こういったものができると、非常に煩わしいですし、場合によっては自由がきかなくなることもあります。顔にできる炎症や赤みがひどいと、その人の社会的生活に大きく影響を及ぼす場合もあります

さらに、これらの発疹は激しいかゆみや痛みを伴うことが多く、日常生活にも制限がかかることがあります。

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ストレス発疹とは?なぜ出る?治療法は?

ストレスに悩むことで、皮膚に問題を抱えることになる人はたくさんいます。もっともよく見られるものは、間違いなくニキビでしょう。ここで気を付けなければならないのは、ニキビが出るのは思春期特有の症状の可能性もあるということです。極端な精神状態が長時間維持される場合にのみ、ストレス発疹と呼ばれます。

皮膚が最も大きいからだの組織であることを忘れてはいけません。皮膚は気分に非常に敏感です。酒さ、皮膚炎、乾癬、白斑もよくみられ皮膚科でよく相談されています。

ストレスが原因で、発疹や赤みが出ているかどうしたらわかる?

ストレス発疹は突然現れることがあります。突発的に現れるため、最初はアレルギーかと思われがちです。また太陽が原因のものは茶色っぽく、時間とともに少しずつ色が変わっていくため、簡単に見分けがつきます。

ストレス発疹には次のような特徴があります。

  • 赤みがある
  • 不規則で核内に生じる
  • 首、胸、お腹に出やすいが、腕や足にも出る
  • かゆみ、痛みにより発疹の存在に気づき、服がこすれると不快である

なぜ発疹が出るのか?

ストレス状態が長くが続くと、その代償を払わなければならなくなります。その表出の仕方は様々ですが、突然の発疹や赤みが肌に出るのは珍しいことではありません。では、その原因を見ていきましょう。

精神的ストレスは皮膚に炎症反応を起こし、発疹、赤み、じんましんが現れ、傷の治癒までも阻害されます。これは、ベルリン自由大学のRobert MaioffとYingh Shenが研究し、明らかにしたものです。

  • さらに、このようなストレス状態は血中アドレナリン値を高め、コルチゾール値が上がります
  • ホルモンが肌のバランスをおびやかし、脂漏性皮膚炎や細菌の表出の原因になります。
  • ホルモンの変化、毒素の蓄積、炎症プロセスが始まります。皮膚は体の中でも最も大きな器官で、ホルモンの変化に最も敏感です。
  • 例えば、白斑は自己免疫疾患ですが、ストレスにより悪化するということがわかっています。これは、免疫系がメラトニンを生成する皮膚細胞を攻撃すると起こります。そして、典型的な白い発疹が見られます。
  • 酒さも、ストレスにより現れる皮膚疾患で、過剰なコルチゾールによる炎症への反応として表出します。
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ストレスに関係する発疹の治し方

ストレス発疹はいつでも表出する可能性があります。長期のストレスを抱える時、肌に変化が現れるリスクを抱えることになるのです。このような時、どうしたらいいのでしょう?

  • まず最初にすることは、病院へ行って何の病気か調べてもらいましょう。
  • 一般的に、炎症やかゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬が処方されます
  • ストレスをうまくコントロールできなければ、当然、緊張状態が続き、また、かゆみや不快感、ストレス発疹のリスクが続きます。
  • このサイクルを止める必要があります。そのためには、認知行動セラピーが有効です。このセラピーでは、不快感を強める機能不全の思考に働きかけます。
  • 休息、余暇、身体的および精神的遮断の時間を含めたルーティーンを作ることも非常に重要です。
  • 適度な運動もとても役立ちます。
  • また、食生活に気を付けることも大切です。飽和脂肪、インスタント食品、精製された小麦粉、お酒、コーヒーなどの刺激となる飲み物の摂取も減らしましょう。

まとめると、感情、悩み、精神面が肌の健康に与える影響を無視してはいけません。体がメッセージを出している時にはその理解に努め、解決法を探してあげましょう。

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  • Chen Y., Maidof R., Lyga J. (2017) Brain-Skin Connection: Impact of Psychological Stress on Skin. In: Farage M., Miller K., Maibach H. (eds) Textbook of Aging Skin. Springer, Berlin, Heidelberg. https://doi.org/10.1007/978-3-662-47398-6_153