忠誠心を持つ人々:自分の主義を貫くこと
忠誠心のある忠実な人は、何よりも正直な人々で、自分の価値観と他者に敬意を払うという決意と規律を持って毎日の生活を送っています。
裏切り、嘘、または利己的な行動を起こすことはないため、忠誠心は、信頼をはるかに超える魅力的で深い概念です。忠誠心の概念の起源については、人類学の分野にその興味深い答えがあります。
人類学によると、忠誠心は過去の生存メカニズムでした。
人間の祖先の生活が危険と苦難に満ちていた頃、他人から助けやサポートを受けることが生き残るための鍵だったのです。
現代社会はこのような危険に満ちた場所ではありませんが、自分が大切に思っている人と親密になり、安全だと感じることは大切です。
現代において忠誠心とは、誰かに注意を払い敬意を持って忠実でいること、そして相手を裏切らず、隠し事をしないことなどを意味します。
忠誠心は必要な価値だと言う人もいますが、現在はかなり失われている概念です。
ただし、私たちが思うよりも忠実な人はたくさんいます。
また忠実である事の意味を理解し、その考えが歪み始める危険な状況についても学ぶことが大切です。
「旦那様、お出かけください。私もついていきます。この息のたえるまで、真実と忠誠心を持って!」
-ウィリアム・シェイクスピア-
忠実な人とは?
前述のように、忠誠心は信頼を超えたはるかに深く、複雑で特別な概念です。
第一に、忠実な人々は何よりも自分の主義に忠実であり、これが忠実な行動の基盤となります。自分が正しいと信じている原則や主義にこだわり、それに従うのが忠実な人です。
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忠誠心:正しいことへの責任
英語のLoyalty(忠誠心)のラテン語の根源は「Legal (合法)」という言葉に由来します。そのため、忠実であるという概念の中に、誠実さや責任感が含まれます。
これは私たちにとってどういう意味を持つのでしょうか?
例えば、恋人と別れたり、友達との友情が終わってしまった場合でも、相手に敬意を払い、自分だけが知っている相手の秘密を誰かに話したり、相手を批判するなど、なんらかの形で相手を傷つけることがあってはいけません。
忠誠心には信頼が伴います。
誰かとの関係や絆を失ってからでも、相手への敬意を失うことがあってはいけません。忠誠心や忠実であることは、高貴な美徳と呼ぶことができる素晴らしい概念なのです。
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誰かに忠誠を誓わせることはできない
何かを要求されて行うことを忠誠心と呼ぶことがあります。
例えば、仕事、つまり会社や会社の規則に忠実であるべきだと言われたり、会社への忠誠心を持てと言われることなどです。
また、家庭内で同じ価値観、生活習慣、そしてライフスタイルを維持することが求められる場合には、家族同士にも当てはまります。
- これらは、ここまでとは違う忠誠心のよくない側面であり、歪んだ解釈です。誰かが自分と同様の行動をあなたに要求することで、自尊心は傷つけられますが、力づくまたは強制的に従わせようとさせることがあります。誰かに言われるから要求の通りに行動するのは、忠誠心ではなく義務です。
- 私たちは自分の中の主義やこだわりに従って、何に忠実であるかを選択します。つまり、私たちの行動と感情は常に調和しているべきです。
- 忠誠心とは、服従や疎外を伴う行為であってはいけません。真の忠誠心は、道徳的な勇気を奮い立たせる自分の心に従う行動です。
- すべての人に忠実である必要はなく、特に、自分と同じような行動を強要する人には忠実である必要はありません。
忠実な人は誠実で、上から目線ではなく、あなたの成長を助けてくれる人
忠実な人というのはあなたに上から目線で話すことはありません。しかし何に対してもイエスマンになるのではなく、疑問があるのに意義を唱えたりあなたの意志決定全てを支持するような人でもありません。そうではなくて、忠実であることとは誠実さであり、他の人の幸福に積極的に関与することなのです。
つまりあなたに一呼吸置かせたり、なにか警告をしたり、見えていないものを見せる必要があると感じたときには、そうすることでしょう。確固たる信念に基づいて行動し、隷属的・受動的な態度はとりません。あなたにとって最適で最善なものが得られるように、たとえ辛いことでも正直に真実を伝えます。あなたの間違いを指摘するだけでなく、あなたが成長できる余地を教えてくれることもあるでしょう。
今回ご紹介したように、忠誠心は私たちが思うほど簡単なものではありません。そして誰かに忠実になるよう強いられるものでもありません。
忠誠心は、外からの力ではなく自分の内側から生まれる概念であり、常に相手への尊敬と誠実さに基づいた価値観と一致するべきです。
最後に、忠実な人たちは口先ばかりの人ではないことを覚えておきましょう。必要ならば言葉を超えて行動する、忠誠心を行動に移す人なのです。
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- Van Vugt, M., y Hart, CM (2004). La identidad social como pegamento social: los orígenes de la lealtad grupal. Revista de personalidad y psicología social , 86 (4), 585–598. https://doi.org/10.1037/0022-3514.86.4.585