「感情のプレゼント」が子どもにとって有益なのはなぜ?

25 10月, 2020
感情のプレゼントは、子どもに見返りを与え、自分は愛されていて適切に評価されているのだ、と実感させるために簡単に取り入れられる非常に有益な手段です。シンプルな仕草によって子どもたちの個人的な力を強めてあげることができます。

本日の記事の最初に、「感情のプレゼント」を贈ることの大切さを伝えてくれるような短いストーリーを見ていきましょう。一日の仕事を終えたある夫婦が、子どもへの贈り物を携えて家に帰ってきます。それはおもちゃの車やお人形、絵画など、そういった類のものだとしましょう。子どもの喜ぶ様子を見た両親は、次の日にも同じことをしようと考えます。そして翌日再び、おもちゃやお菓子を持って帰宅するのです。

その後この親は子どもがいかに嬉しがるかを知り、もっと頻繁にプレゼントを持ち帰ろうと決意します。そして毎日小さなギフトを持って帰るようになりました。この結果、短・長期的にどんなことが起こるようになると思いますか?

プレゼントに慣れてしまった子どもは、もうもらったものに価値を見出さなくなるかもしれません。以前まではサプライズだったものが習慣になってしまったのですから。そして一度習慣化してしまえば、親が手ぶらで帰ってきた時にその子は落胆してしまうでしょう。このような子育て方式は論理的とは思えません。毎日のようにギフトを買っていたら、親は家計を維持できるのでしょうか?さらには、家の中にそれらのプレゼントを置くスペースは余っているのでしょうか?

“最大の贈り物とは汝自身の一部を贈ることだ”

-ラルフ・ワルド・エマーソン-

感情のプレゼント

プレゼントを与え過ぎることの弊害

この感情のプレゼントというテーマに関して教育者アンドレス・パリスは、子どもがそれを受け取った時に見せる笑顔や驚き、感謝、興奮の表情がいかに美しいかを語っています。さらに素晴らしいのは、このギフトには全くお金がかからないという点です。しかしながら最近では物質的なプレゼントを与える割合の方が高くなっています。多くの場合、親たちが物質的なプレゼントを贈るのは気配り不足や愛情不足を補うためのようです。では、これにより一体何が起こっていくのでしょうか?子どもは次第に前述の感謝や興奮を感じなくなるだろう、というのがパリスの意見です。

このような結果が訪れるのを変える方法はあるのでしょうか?ここでパリスが勧めているのが、「感情のプレゼント」なのです。なぜなら子どもたちはすでに誕生日やその他の祝日にあらゆる「モノ」のギフトをもらっているからです。例えば、乳歯が抜けた時にはご褒美が与えられますし、良い成績を取った時には学校の見学旅行や家族旅行に連れて行ってもらえますよね。

子どもたちはあまりにもたくさんのギフトをもらいすぎており、だからこそそれが当たり前になってありがたく思う気持ちが失われて行くのです。

このようにもらったおもちゃの真の価値は消え去り、大人の方は子どもたちに感銘を受けさせるためにより大きくて高価な、そしてテクノロジー的にも最先端のギフトを与えようとします。これは子どもと大人との競争のような馬鹿馬鹿しい負の連鎖なのです。

感情のプレゼント

感情のプレゼント

では、感情のプレゼントとはどんなものなのでしょうか?アンドレス・パリスの理論によれば、これは与える側の人物および受け取る側の人物の記憶や意識に残り続けるようなパワーを持つ贈り物です。この種のプレゼントは、愛情、優しさ、愛などといった心地良い感情を解き放ちます。

パリスは、以下のような感情のギフトを子どもたちに与えることを推奨しています。

  • 充実した時間:不思議な話ですが、これは子どもに贈るのが最も難しいギフトの一つです。なぜなら私たちは常に忙しくて、なるべく生産的でいようと神経をすり減らしているのですから。しかしそれでは、家族のために費やすべき時間はどうなるのでしょうか?自分自身のウェルビーイングのための時間は?もし心から我が子に素敵な贈り物をあげたいと思うのであれば、共に楽しんだり学び合ったり、互いをもっと知り合うための時間を贈りましょう。これは誰にとっても忘れられないギフトとなるはずです。
  • 笑顔:時には、お子さんを見つめて笑顔を向けるだけで十分な場合もあります。パリスはこれを、伝染性のある最高のギフトだと言っています。こちらが笑顔を見せれば、子ども自身も微笑んだり笑ったりできるからです。
  • ハグ:これは、感情のプレゼントの中でも特に美しく、心に残るものです。これにより肌と肌との触れ合いが生まれます。さらにアンドレス・パリスによれば、抱きしめ合うことで心と心が結びつくので、常に自分は守られていて愛されているのだと子どもに感じさせることができ、安心感を与えてあげられるそうです。
  • メッセージを書いた紙:現代では廃れてしまった習慣ですが、子どもが簡単に見つけられるような場所に小さなメッセージカードを置いておくと良いでしょう。これは確実に子どもたちを喜びで満たすことのできる最高のサプライズギフトです。
  • 賞賛:子どもたちは、自身には価値があるということを知る必要があります。そのため、子どもが何かを成し遂げた時にそれを褒め称えてあげることが素晴らしい感情のプレゼントとなるのです。

感情のプレゼントに関するまとめ

お子さんの心の底から出た笑顔を見たいのであれば、感情のプレゼントが子どもを幸せにするための最高の選択肢であることを覚えておいてください。

本当に必要なわけでもなく、ハグやキスほど嬉しい気分にさせてくれるわけでもない物事にお金をかける代わりに、人々はもっとたくさん笑って過ごすべきだと思いませんか?

París, A., De Miguel, D. (2019). Entrenando a madres y padres: 44 propuestas prácticas que te ayudarán a mejorar la educación de tus hijos. Independently Published: Madrid.