子どもを教育し、育てるためのよりよい方法とは?

2020年1月8日
子どもを教育することは美しい経験となりますが、同時に途方もない挑戦にもなり得ます。現代社会では、ありとあらゆる情報を手に入れることが可能であるにも関わらず(あるいはおそらくそのせいで)、私たちは子どもの育て方に関してこれまで以上に混乱してしまっているようです。この記事では、心理学者ミゲル・アンヘル・リサルドスが子どもたちへのより適切な接し方についての秘訣を紹介していきます。

世の中には、様々な教育に関する秘訣や手法が溢れていますが、親たちは育児に関してこれまで以上に路頭に迷っているように感じられます。いったいなぜでしょうか?筆者は28年間心理学者として働きましたが、過保護こそがこういったあらゆる情報を実践するための妨げとなっている、と感じています。それでも子どもを教育し、育てるためのより適切な方法というのが確かに存在しています。それが本日のテーマです。

親たちや教育者たちは、まるでヘリコプターのようになってきました。一日中子どもたちの側に浮かび、監視しているのです。これでは健全な発達は期待できません。子どもたちは、自分たちで世界を発見し、実験を行わなければならないのです。しかし常に大人の目があるような状態では、そのようなことは不可能です。

さらに親や教育者が自らの恐怖心を、意識的にあるいは無意識に、子どもたちを世話する中で彼らに入れこんでしまっています。結局、子どもたちは親の姿が反映された存在となってしまうのです。

子ども 教育 育てる 方法

現代社会における教育

現代社会における生活があらゆる面でより複雑になってしまっていることは事実です。基本的な部分はこれまでと同様であるとはいえ、テクノロジーによって、親あるいは子になることの意味合いに、たくさんの要素が付け加えられてしまったのです。

私には、私たちの子どもの育て方は理に叶っていないように思えます。一方では、何の失敗も犯さず、全てを完璧に行いたいと願いながらも、他方では子どもたちにも同様に完璧に育って欲しい、と考えてしまっているのです。しかし、これは逆効果ですし、正反対の結果を生んでしまうことが多いのです。

子どもをできる限り最善のやり方で育てることはもちろん重要ですが、過ちを犯してしまうことは確実にあります。そして子どもたちも間違いを犯します。勝負に勝つこともあれば、負けることもあるのです。しかし、失敗から学べることもたくさんあります。

おそらく、子どもたちを過保護にしてしまうことは、全てを思い通りにコントロールしたい、という親の欲望に関連しているのでしょう。しかし残念ながら人生はそのように上手くいくものではありません。結局、多くの物事が制御不能になってしまうものなのです。

適切な教育方法

以下が、子どもを健全に養育するための基本的な要素です:

  • 良い行いをしたことを認め、褒めてあげること。常に子どもたちの難点を粗探しするのは結局逆効果です。四六時中怒っていても、伝えたいメッセージが子どもたちに伝わるわけではありません。
  • 共感心を持ち、子どもの気持ちになって考えること。親もかつては子どもだったのですから、その頃のことを思い出すことがより深い理解に繋がります。
  • 言葉の通りに振る舞い、行動通りの発言をしましょう。行動と発言に一貫性を持たせてください。もし本当に何かをしようと意図している時には、それを口に出さないほうが良いでしょう。
  • 子どもたちが言おうとしていることや感じていることに注意深く耳を傾ける。これにより、コミュニケーションがとりやすくなります。
  • 自分の感じていることを表現する。子どもたちの前ではネガティブな感情を表に出さないほうが良い、と多くの人が考えていますが、実は適切に行えば、感情コントロールの良い手本になり得ます。
  • 自分自身を大切にする子どもにばかり集中して、自分自身のケアを忘れてしまうと、すぐに燃え尽きてしまい、子どもたちに与えてやれるものが何も無くなってしまいます。英語のことわざにもある通り、空のカップからは何も注ぐことができません。無茶をしても、セルフケアは重要ではないのだというメッセージが子どもに伝わってしまうだけです。

良い手本となる

親として(あるいは教育者として)、子どもたちとの日々の交流の中で、皆さん自信の価値観や信条は彼らに伝わっています。より良い教育方法を模索しているのであれば、自分自身の行動にこそ注意を払うようにしましょう。

子どもたちの将来の行動に影響を与える人物が親だけというわけではありませんが、親の教育法や子育て法は、彼らの将来を決定づけてしまうものなのです。

行動は言葉よりも響くものですし、それが子どもたち相手であればなおさらです。だからこそ、発言を行動と一致させることが大切なのです。

空っぽのカップからは何も注げない

心理学者として、私には確実に「リンゴは木から遠いところに実は落ちない(子どもは親の後を継ぐもの)」と言えます。したがって、子どもたちの手本をしっかりと見せるようにし、自分自身のことも大切にしなければならないのです。

そうでないと、親はすぐに燃え尽きてしまうでしょう。子どもたちを心配に思う気持ちが、重く不健全な重荷となって自分を追い詰めるようになります。

前述の通り、自分自身に割ける時間やエネルギーを残しておかないと、子どもたちにも何も与えられません。そして最悪なのは、セルフケアはさほど重要なものではないと子どもたちに思わせてしまうという点です。親が自分を大切にしていなかったら、子どもたちも真似をしてしまいますよね。

子ども 教育 育てる 方法

価値観の継承

親の言動は、子どもたちに伝えたい価値観を反映したものでなければなりません。そうでないと、親の言葉は何の意味も持たなくなってしまいます。だからこそ常にモチベーションを保ち、より良い教育法を探し求めることが大切なのです。自分には子どもたちが将来幸福に暮らせるようにする責任があるのだ、と自覚しましょう。

  • 子どもたちの健全な発達の主な土台となるのは、親であるあなたです。
  • あなたが彼らにとって良い手本となり、ロールモデルとなります。
  • 子どもたちの発達や学習はあなたとともに始まります。

良い親でいることは簡単なことではありません。清々しい気分を保てるように自分自信をケアし、子どもたちが最高の生活を送る手助けをするために十分なエネルギーを維持しましょう。