失認:よく知っているものが認識できない

· 2019年4月26日

ある日、傘と杖の違いが分からなかったらどうでしょう?また、触った感覚に基づいて、物を認識できなかったらどうでしょう?このようなことが定期的にあるのであれば、ある種の失認、または、五感を通して受容する情報を認識できていないのかもしれません。

失認は、1891年、ジークムント・フロイトによって提唱された言葉です。すべての感覚は正しく機能しているかもしれませんが、感覚が環境から受ける情報を脳が認識できていないのです。脳卒中、脳の損傷、酸素欠乏などは、失認につながるような損傷を与える可能性があります。

失認という言葉は、古代ギリシャに起因し、「知識の不在」という意味である。

 

失認の種類

失認を患う人は皆、見るもの、感じるもの、味を解釈できないことによるフラストレーション、力不足、不安の時期を過ごします。感覚と脳が同じ言語をしゃべることをやめたような感覚です。接続が切れたようです。

そのため、失認を患う人がうつ病になることは理解でき、また、よくあることです。そして、接続が切れたことで、世界を認識してやり取りすることが難しくなります

失認の男性

失認だからといって、すべての感覚が突然損なわれることを意味するのではない、ということを知っておくことが重要です。失認には、次を含む様々な種類があります。

  • 視覚的:見えるものに基づいて物体を分類することができず、名前が分からない。例えば、テニスラケットをみながら、それがラケットだと認識できない。
  • 聴覚的:音を認識することが難しい。例えば、曲の中の異なる楽器の違いが分からない。
  • 触覚的:触ることを通して物体を認識できない。例えば、スプーンとフォークを触り、それが区別できない。
  • 空間的方向が分かりづらく、頭の中で地図が作れない。例えば、自分の家の見取り図が書けない。
  • 動作的学んだ動きを思い出したり、実行することが難しい。失行として知られる。例えば、Tシャツを体ではなく、足に着ようとする。
  • 身体的:自分の体を認識することが困難。例えば、自分の手足を人のものだと思う。

「私は幽霊だった。自分自身を見た時、ただの跡であるかのようにぼんやりとした形が見えただけだった。鏡の中をさまよう幽霊を見て、自分が触っているものが、口なのか耳なのか鼻なのか分からなかった。」

-髄膜炎の後、視覚失認を患ったエスター・クミラス-

顔が分からない男性

 

偽りの脳

失認の種類をみたところで、一般的に、影響が現れるのは一つの感覚のみだということを記しておくべきでしょう。それは、動作失認の人は、聴覚失認は患わないだろうということです。ただし、例外もあります。

多くの場合、ひとりの人が1種類の失認を患うのは脳の一部が損傷するためです。側頭葉にある種の損傷を受けた場合、聴覚失認になるでしょう。また、後頭葉の損傷は、視覚または空間失認になりやすいです。

脳の2つ以上の部分が損傷を受けた場合、2種類以上の失認を患うこともあります。では、治療法はあるのでしょうか?脳が損傷を受けた時、大幅な改善は期待できるのでしょうか?

答えはイエスで、改善への希望はあります。それは、作業療法、言語療法、神経学のおかげです。例えば、認知的リハビリでは、顔の顕著な特徴に焦点を当てるなど、顔を認識するワザを学び、注目の仕方を学びます。

失認は、あまり知られている分野ではありません。しかし、その状態に関しては、今までより分かってきています。失認に関して学び、調査する専門家のおかげで、完治できないケースであっても、現在、患者の生活を助けるツールや材料があります。

「曲がるべきか分からないことがある。常に、迷ってしまう。」

-空間失認を患うアンネ-