一人の時間:人間の基本的なニーズ

2019年10月3日
自分が耐えられないほどの負担を抱えている時には、一人の時間を過ごすだけでも正常なバランスを取り戻すのに役立ちます。一人の時間を過ごすことで、脳、思考、感情に重要な良い変化を引き起こす可能性があると言われているのです。

一人の時間は人間の基本的なニーズですが、ほとんどの人は社会的な関係を大切にします。

もちろん良好な社会的関係を築くのは私たちの幸福度に貢献しますが、社会的関係が壊れたり欠如することに対して不安や恐怖心を感じることがあります。

瞑想は、一人の時間を過ごすのに役立ちます。瞑想の中には、外の世界との接触を遮断して、完全な孤独と絶対的な沈黙で数日を過ごすというものもあります。

私たちはそのような時間を過ごすことができるのでしょうか?多くの人は、このような刺激が極端に少ない時間を過ごすのに慣れていないため、数日間沈黙の中で一人で過ごすのを難しく感じるでしょう。

誰とも連絡を取らず、一人で過ごすのは簡単なことではありませんし、このタイプの瞑想を行うには正しいトレーニングが必要になります。

しかし瞑想を定期的にそして頻繁に実践している人たちは、瞑想が私たちの生活に役立つと話していることを心に留めておきましょう。

正しい方法で行われる一人の時間は、私たちに信じられないほどの力を与えてくれます。

「すべての偉大で貴重なものは孤独だ。」

-ジョン・スタインベック-

一人の時間

 

誰かと一緒の時間に圧倒されることがある

どのような社会的な関係においても、その関係が長く続き、近くなればなるほど、お互いから多くを求めるようになります。

このような関係は、お互いに大きな満足感や幸福感をもたらすことができますが、多くの時間とエネルギーを必要とするため、気づかないうちに圧倒されていることがあります。誰かのために自分の人生を生きている人が少なくないのです。

仕事、パートナー、家族、友人…私たちの人生は、多くの社会的な環境に囲まれており、それぞれの環境において私たちには課題が与えられます。

そして徐々に自分と周りの境界線がわからなくなり、自分の人生を生きているのか、周りの人のために生きているのかわからなくなることがあります。

そこで、一人の時間を過ごすことは、自分の注意とエネルギーを自分自身に再び集中させるために大切になります。自分のためだけの時間を過ごすことに罪悪感を感じることなく、「利己的」になりましょう。

自分のための時間と空間を持つことで、自分自身を再発見でき、周りの影響を受けずに本当の自分について改めて考えることができます。

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一人の時間があなたをより思慮深くする

孤独というのは私たちに沈黙の時間を与え、自分の周りの世界に向いていた注意が内なる世界、つまり自分自身の内面へと向かいます

言語や会話を司る脳の領域を使うのを停止することで、脳の他の領域がより激しく活動を始め、集中力と注意力が大幅に向上するという研究結果が出ています。

一人の時間を過ごしている間に、私たちの思考回路や感覚はより鋭くなる傾向があります。

最初は心が色々なところに飛んで、考えがまとまらないように感じるかもしれませんが、最終的には自分の思考をしっかりと形成する方法を学ぶでしょう。

このため、自分だけの時間を数日間過ごすことで、より思慮深く懸命になり、以前では浮かばなかった考えや感情に気づくようになります。

一人の時間は、内なる自分との対話を呼び起こし、素晴らしい思考へと結びつける方法の一つと考えられます。

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脳への影響

一部の研究では、一人の時間と沈黙は脳への素晴らしい効果をもたらすと明らかにしています。

一人の時間を過ごすことで脳内の灰白質を増加させ、情報処理の改善につながり、認知機能に良い影響を与えると考えられます。

一人の時間を過ごした後に日常生活に戻ると、より簡単に物事を学び暗記できるようになっていることに気づくことに加え、知的な活動においてはより生産性が向上します。

さらに一人でいる間に、突然「インスピレーション」が得られる瞬間が増えるため、自分のための時間は私たちをより創造的にするということもできます。

一人の時間

考慮すべきこと

毎日少なくとも10分間、一人で過ごす時間を作るのが理想的です。

これは自分の部屋に閉じこもるという意味ではありません。この10分間は他の何かに邪魔されることなく、自分にだけ集中してください。

毎日は難しいという場合は、週3回以上を心がけてください。

耐えられないほどの負担を感じたり、何かに圧倒されてしまった時は、激しい運動もお勧めです。

また一人旅もいいでしょう。遠くに出かける必要はありませんが、いつもと違う場所に行くことで良い気分転換になります。

これまで、自分一人のためだけの時間を作り集中して過ごしたことがない人は、自分に向き合う時間をはじめて過ごすとき少し奇妙に感じるかもしれません。しかしある程度の抵抗感や忍耐力が、変化を起こすには必要なのです。

自分の本能に従えば、自分を見つめる一人の時間を過ごすことはとても価値のある時間だということに気づくでしょう。

  • Aguirre, R. (2005). El tiempo, los tiempos, una vara de desigualdad (Vol. 65). United Nations Publications.