鏡暴露療法とは?

12 4月, 2019
鏡暴露療法は、摂食障害を防ぐために有効です。自分の体を受け入れ、より健全な感情的焦点を育てていく助けとなります。

鏡暴露療法は、体と魂のための心理療法です。ネガティブな体のイメージを改善して、不安を和らげ、鬱を悪化させてしまう結び目をほどいてくれます。 端的に言えば、鏡の中の目の前にいる人、つまりあなたが怯えている自分自身を愛し、受け入れるために効果的な方法です。

多くの女性や男性が、鏡に映る自分の姿を嫌います。不快になったり、緊張したり、怯える人までいます。どこにもないような脂肪がそこら中にあるかのように思い込む人もいます。皺、醜い容姿、傷などを気にする人もいます…体中、欠点で溢れているかのように感じます。これは無意識の過程であり、鏡が拷問の対象、そして個人の自尊心とアイデンティティーの決定的な要因となってしまっています。

これらのわい曲は、摂食障害、身体醜形障害などの病気として現れます。わかりやすい対比で説明しましょう。健康的な人は自分の鏡の姿を受け入れと誇りをもって観察します。これらの病気に苦しむ患者は、自分の体を気持ち悪く感じます。本当はそこに存在すらしない欠点があると思い込むのです。これによって、極度の不快感と苦しみを生み出します。

鏡暴露療法は、患者が体への極端な不満を感じていて、自分を憎んでいるような場合に役立つ方法である、と研究で明らかになっています。さらに、この療法は、患者が自身の感情やネガティブな思考の管理をするようになるとより効果を発揮する、ということを念頭に置いておくことが重要です。 これら2つの過程は、切っても切れない関係にあります。少し詳しく見ていきましょう。

鏡と男性


鏡暴露療法とは

鏡暴露療法は、かなり効果的です。しかし、患者が最終的に自分の体のイメージを受け入れるようになるそのメカニズムを、専門家はまだ理解することができていません。どのケースもそれぞれ異なるため、個々の患者に合わせて、使用する治療ツールは異なります。

2016年、マーストリヒト大学は、過食症患者または自身の身体を受け入れられない患者を1カ月で改善させるためのメカニズムを研究しました。患者の認知的わい曲と感情が回復において大きな役割を果たす、という重要な結果を導き出しました

『ジャーナル・オブ・ビヘイビアー・セラピー・アンド・エクスペリメンタル・サイキアトリー(行動療法と実験的精精神医学誌)』は、グラナダ大学の面白い研究を発表しています。研究者は、鏡暴露療法を行った後、女性の過食症患者のコルチゾール値が下がったことを科学的に証明しています。

鏡暴露療法の3つのテクニック

この療法では、大抵2つの方法が使用されます。

  • ガイド付き暴露:訓練を受けた心理士が、鏡を見ながら自分の体を説明するように、患者を促し導きます。絵を説明しているかのように、中立的かつ客観的に行わなくてはいけません。
  • 純粋暴露:自分の体を見て、患者が自由に本気で感じることをすべてを表現します。もちろん、この方法は患者が自分の姿を好まないため、かなり大変です。多くの場合、患者は自分を醜い、おぞましい、奇形と説明します。しかし、これは治療の過程において重要です。

グリフェン、ノーマン、ハイデルブランド(2018)が指摘しているように、これらの2つの方法が、どの患者にも有効というわけではありません。どちらも効かなかった場合は、より簡単な 3つ目の鏡暴露療法を試してみてください。

  • ポジティブなアプローチの鏡暴露療法:このツールは、多くの場合かなり深刻な患者の苦悩を軽減します。セラピストは、患者に自分の一番好きな体の部分をたずねます。患者が従うべき主なルールは、ポジティブな言葉を使って、自分の見た目にネガティブなことを言わないことです。患者が自分の体に関して魅力的なことを言えなかったら、「あなたはきれいですよ」、「肌が滑らかです」、「手が魅力的です」などのフレーズで、力づけましょう。
背ける

鏡暴露療法はどう機能するのか

多くの人は、6回のセッションで患者が改善するのか、と訝しがるかもしれません。実際、患者は、ストレスが軽減し、自尊心が高まり、自分の肉体的な見た目をより受け入れます。遅かれ早かれ、苦しんでいた異形症を感じなくなります。患者が鏡暴露療法で改善を見せたとしたら、理由に次のようなことがあげられるかもしれません。

鏡暴露療法の4つの柱

自己解釈の修正:異形症や摂食障害の人は、日々の生活のどんな逆境の状況も、自分の体のイメージと結びつけます。間違いをしてしまったら、誰かに拒否されたら、落胆させられたら、自動的に自分の見た目のせいにします。この治療法で、そのような解釈をなくすことができます。

注意偏見:もし患者が、ほっそりした鼻、太い足首、広い肩、小さい胸、そばかすを持っていたら、自分が欠点だと思っている肉体的特徴以外に意識が行かなくなります。この臨床的アプローチでは、このような偏見の力を奪っていきます。

恐怖や不安の軽減:鏡暴露療法を使えば、問題である刺激、つまり自分の体形とのポジティブな関係を促進していくことで、ネガティブな感情を軽減することが可能です

認知の再利用:この方法で、否定的で拒否を生み出すようなフィルターに、患者は自分のイメージを通すことをやめるようになります。この柱は、自分自身への敬意と感謝を取り戻させます。

間違いなく、この方法は、多くの人の肉体的なわい曲に終止符を打ってくれます。特に、摂食障害にまだなってはいないものの、自分の鏡の像を否定しているような人にとって、有効なツールです。

「人はこんな風によく聞いてきます。『なぜそんなに自信があるの、その自信はどこから来るの?』自信は自分からくるものです。ある日を境に、私は自分が美しいと思って、美しい女性としての人生を歩み始めたんです。世界があなたをどう認識するかは関係ありません。重要なのは、あなたがどう認識するかです。」

-ガボレイ・シディベ-

Seitz, J., Hueck, M., Dahmen, B., Schulte-Rüther, M., Legenbauer, T., Herpertz-Dahlmann, B., & Konrad, K. (2016). Attention network dysfunction in bulimia nervosa – An fMRI study. PLoS ONE. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0161329

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